ニチアス

ニチアス

   

お知らせ

News

エコラックス® シリーズにて「SuMPO EPD」を取得

2025/11/28 お知らせ

 ニチアス株式会社(本社:東京都中央区、社長:亀津 克己 以下、当社)は、この度、室内壁の下地として主に使用されるけい酸カルシウム板「エコラックス® 」「エコラックス® エンボス」について、製品の全ライフサイクルステージにわたる環境情報を定量的に開示する「SuMPO EPD」を取得いたしました。

 

エコラックスシリーズのEPD取得

 今日の温暖化の影響による環境の変化が著しいなか、各国の2050年カーボンニュートラル実現に向けた動きが活発化しております。全世界のCO₂排出量のうち約37%は、建設部門から(注1)と言われ、現在建設業界はZEHやZEBを推進し「くらすときのCO₂排出量(オペレーショナルカーボン )」の削減を進めています。一方、オペレーショナルカーボン以外の「建設から解体までのCO₂排出量(エンボディドカーボン)」は削減が進んでおらず、建築物1棟建設時に要するCO₂排出量の見える化を行うため、国土交通省主導にて2028年度を目途に建築物のLCA実施を促す制度の開始を目指しております。

 こうした背景から、「エコラックス」「エコラックスエンボス」について、当社フリーアクセスフロア(オメガフロア® M300A等)に続き当社の不燃ボードとしては初となる「SuMPO EPD」を取得し、製品の環境影響をCO₂排出量のみならず大気や水域への影響などを多面的に評価し、質の高い環境情報を提供することといたしました。

 当グループでは、2050年カーボンニュートラルに向け、自社のCO₂直接排出削減に加え、サプライチェーンでのCO₂排出削減に取り組んでおります。今後は巻き付け耐火被覆材である「マキベエ® 」の取得を予定しております。建設業界のCO₂削減に一層貢献してまいります。

 

【問い合わせ先】:ニチアス(株)建材事業本部 TEL:(03)4413-1161

SuMPO EPDとは

 「SuMPO EPD」は全ライフサイクルの環境負荷をLCA(ライフサイクルアセスメント)手法で定量的に算定し、その数値に対して第三者が検証を行い、信頼性の高いデータを開示する環境ラベルであり、ISO14025に該当します。

 「SuMPO EPD」を取得した製品は、ビル建築の施主や工事業者にとって、グリーン調達のための判断材料となり、米国グリーンビルディング協会が管理するLEED認証(注2)においても、「SuMPO EPD」を取得した製品を使用することで認証時の評価向上に貢献いたします。

「SuMPO EPD」を取得した製品は、建築物1棟のホールライフカーボンの算定ツールなどにも反映され、活用されることが見込まれております。

 

注1:global alliance for building and construction(2021)

注2:LEED認証とは、非営利団体USGBCが開発・運用し、GBCIが認証の審査を行っている、ビルト・ エンバイロンメント(建築や都市の環境)の性能評価システムです。コストや資源の削減を進めながら、人々の健康に良い影響を与え得ることに配慮し、また、再生可能なクリーンエネルギーを促進している建築物の認証を行っております。