働きやすい会社を目指した活動
安全・衛生の取り組み
当社グループは以下の安全衛生基本方針に基づき、グループ一丸となって安全衛生活動に取り組み、一人ひとりが安心して働ける職場づくりに努めています。
- ⃝トップの強いリーダーシップと従業員の参画によって、積極的な安全衛生活動を推進し、「安全最優先」の意識の定着を図る。
- ⃝快適な職場環境を作り、一人ひとりの健康を確保する。
2021年度は製造事業場における「はさまれ、巻き込まれ防止」に着目し、「稼働中設備に手を出す作業」を洗い出し、設備改善、作業方法変更により不安全状態の解消に取り組みました。
また、2021年度は安全衛生スローガンを「動作の前には指差し呼称 ! 職場の安全を確保しよう ヨシ ! 」として活動しています。共同作業、単独作業にかかわらず、作業を始める前には一歩立ち止まり、「KY(危険予知)」と「指差し呼称」により不安全行動を防止することで、自分と仲間の安全を確保します。
ワークライフバランスの推進
有給休暇の取得推進
当社は、従業員が安心して働ける職場づくりの一環として、積極的な有給休暇の取得を推進しています。従業員には、年間の有給休暇の取得計画をあらかじめ立てることで、取得意識の向上、取得しやすい職場づくりに取り組んでいます。
在宅勤務制度の導入
妊娠中、育児や介護中の従業員における負担軽減や時間的な制約の緩和、および傷病から復職した従業員の通勤時の負担軽減を目的に、当社では「在宅勤務制度」を2020年1月より導入しました。
新型コロナウイルス感染症への対応
新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、お客さまおよび当社グループ従業員の健康・安全面に配慮し、手洗い、消毒、マスクの正しい着用等の基本的な対策をはじめ、職場や通勤時の密を回避するために、WEB会議システムや在宅勤務の活用、時差出勤の推進などを実施しています。また、従業員が新型コロナウイルス感染症予防接種を行う際や従業員のお子さんが通う学校や保育園が休業した場合の特別休暇の付与など、さまざまな対策を実施しています。
ダイバーシティへの取り組み
障がい者雇用の推進
当社では、全国の事業場において積極的に障がいがある方の採用を行っています。特別支援学校からの実習生を受け入れや、入社後のフォロー、支援団体とのコミュニケーションも取りながら、障がいがある方でも安心して長く勤めていただけるような取り組みを進めています。実際に、東京の本社だけでなく、支社や支店、工場など、全国の事業所において、一般事務や庶務、軽作業など、さまざまな職場で活躍していただいています。なお、当社の障がい者雇用率は、2022年3月現在で2.3%となっています。
人材の開発と育成
問題解決、課題達成に向けた人材の育成
当社グループでは、改善を文化として定着させ、従業員の働きがいと生産性向上の両立を目的とした、全グループで行う改善活動であるNKK(ニチアス改善活動)を2015年から進めています。
この活動では、「やってみよう ! 」「育む」「ありがとう」を三原則とし、従業員のより積極的な参加を促しています。継続的に実施することでNKKが当社グループの“文化”となり、当社の目標である「働きやすい明るい会社」の実現に貢献しています。
現在、NKKは全世界の当社グループ11か国59拠点、約5,900名のメンバーが参加しており、NKKを通じて、自ら問題を発見し、自分で考え、問題解決できる人材の育成に大変役立っています。
NKKについて
NKKを通じた改善活動の成果は、年に一度開催される世界大会の発表の場で披露されます。これまで毎年世界大会は開催されてきましたが、2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け中止としました。2021年度は各チームが集合する形式では開催できませんでしたが、各チームの発表を動画にしたものを視聴するリモート形式を採用することで、従来同様に活動内容を共有できる世界大会を開催することができました。
なお、世界大会の最優秀チームである金賞受賞チームをモデルとしたポスターを毎回制作することで、活動推進の一助としています。
健康経営の推進
ニチアスグループ健康経営宣言
当社グループは従業員の健康と安全を企業活動の基盤と捉え、一人ひとりの心身が健康であるからこそ、イキイキと働ける明るい会社になると考えています。
こうした方針のもと従業員の健康管理に積極的に取り組むため2021年4月に「ニチアスグループ健康経営宣言」を制定しました。
同宣言では職場の健康、からだの健康、こころの健康の3項目を重点施策と位置づけ、健康リテラシー向上も図っています。
健康経営推進体制
健康経営戦力マップ
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健康管理に関する状況
健康経営宣言の重点施策であるからだの健康に基づき、ニチアス健康保険組合とも連携しインフルエンザ予防接種の支援、ウォーキングキャンペーン、健康診断時の各種オプション検査の受診補助などを実施しています。さらに、35歳以上の従業員には人間ドックの受診を奨励・支援しています。
メンタルヘルスケア
当社ではこころの健康にも重点をおき、精神科医と産業医契約を交わし、従業員を支援するとともに、必要に応じてその上司の支援も行っています。また、新入社員研修や階層別研修、管理職研修などでは、必ずメンタルヘルス教育を設けており、ラインケアとセルフケア意識の向上にも取り組んでいて、ヘルスリテラシー向上を図っています。
ストレスチェックでは50人未満の事業場も対象として、当社グループ各社の全従業員を対象に実施しました。また、派遣社員にも実施をお願いし、従業員に加えて集団分析も行い、より働きやすい職場づくりに取り組んでいます。
従業員の健康リテラシーの向上
従業員一人ひとりの心身の健康を保つためには、従業員自身が健康に対する正しい知識習得が必要と考えています。グループ社内報「とんぼのわ」(年4回発行)に保健師による従業員向けの健康啓発コラムを掲載するなどしています。