2026年No.414(2026年3号、7月)
巻付け耐火被覆材「マキベエ®」で「SuMPO EPD」を取得
ニチアス株式会社は鉄骨造の梁・柱に耐火被覆材として使用する巻付け耐火被覆材「マキベエ®(以下,マキベエ)」について,製品の全ライフサイクルステージにわたる環境情報を定量的に開示する環境製品宣言「SuMPO EPD」をロックウール耐火被覆材注において初めて取得いたしました(2026年5月取得)。
SuMPO EPDとは
EPD(Environmental Product Declaration)は,各製品の環境情報がISO14040および14044によるLCA(Life Cycle Assessment)手法を用いて定量化され,ISO14025に基づく第三者検証に合格した製品環境情報のみ,EPDプログラムのウェブサイト上に有効な情報として開示されるものです。日本ではSuMPO(一般社団法人サステナブル経営推進機構)が「SuMPO EPD」を運営しております。
「SuMPO EPD」は,あらゆる製品・サービスを対象とする環境情報開示の枠組みであり,製品やサービスの種類や形態,製造拠点や仕向け先等関わらず,世界中の事業者が利用可能です。製品のライフサイクル全体を対象とした評価はもちろん,高いプロセスを経て策定される,製品群ごとのLCA算定共通ルール(PCR)に基づき算定・検証・情報開示が行われます。
「SuMPO EPD」を取得した製品は,建築物1棟建設時に要するCO2排出量(ホールライフカーボン)の算定ツールなどにも反映され,活用されることが見込まれております。
マキベエ® のSuMPO EPD取得
2050年のカーボンニュートラル実現に向け,企業には環境情報の積極的な開示および環境負荷低減の取り組みがますます求められています。とりわけ建設業界は資材の製造から施工・運用・解体に至るまで多くのCO2 排出を伴う産業であり,その責任は非常に大きなものです。こうした状況を受け,建設業界ではScope3を含めた温室効果ガス排出量の削減目標が掲げられ,サプライチェーン全体での負荷低減を進める動きが加速しています。こうした背景から,ニチアス製品の環境情報を客観的かつ透明性のある形で開示するために,マキベエ(図1)について,ロックウール耐火被覆材として初めて「SuMPO EPD」を取得いたしました。ライフサイクル影響評価結果を表1に示します。また,マキベエの施工例を図2に示します。

弊社グループでは「ニチアスグループカーボンニュートラル宣言」として以下の削減目標を掲げております。
①自社の直接排出量(Scope1,2)
2021年を基準年度とし,2030年までにGHG排出量を42%削減する。
(2030年 目標排出量=14.8万t-CO2eq)
②サプライチェーン排出量(Scope3)
2021年を基準年度とし,2030年までにGHG排出量を25%削減する。
(Scope3排出量のうち,対象カテゴリー1,3,11)
弊社製品としてはフリーアクセスフロア3種,けい酸カルシウム板に続く5品種目の取得となります。この取り組みは単なる数値の公開にとどまらず,弊社が掲げる温室効果ガス削減目標の実現に向けた歩みを具体的に示すものでもあります。今後も透明性の高い情報開示と環境負荷低減の両面から,持続可能な社会づくりに貢献してまいります。
【問い合わせ先】ニチアス(株)建材事業本部 TEL:(03)4413-1161

*「マキベエ」はニチアス㈱の登録商標です。
注:認定PCR番号 PA-177100-CO-01の製品種別の対象
